2016-06-09


私は亀。普段は真鶴で主に洗浄の仕事をしています。
真鶴でなくても、お呼びがかかればどこにでも行きます。
一応、爬虫類の一種なのですが、
洗浄という使命を受けた私共は、アクリリックな繊維を体に纏っており、
陶器やガラスに付着した汚れにめがけてダイブします。
アクリルの体毛のお陰で、洗剤を使わずとも、
身一つで仕事ができるということで重宝されています。
エコだね、とよく声を掛けていただきます。
晴れた日にこんな風にひなたぼっこさせてもらえると、
気持ちのいいもので、至福のひととき。
実際、日光浴は抗菌力も高まりますので、
仕事への取組みに一層磨きがかかります。

私が普段待機している真鶴の漁港から、
山々を望みますと、ちょうど一直線に見えるところに、蛸の枕というお店があり、
そこで、先日、ラフィアで刺繍するワークショップがあったそうです。
なんでも遠方からもお越しいただいた方もいらしたそうで、
真鶴生まれの私としては、とても嬉しい限りです。
本当にありがとうございました。

お店の持つ空気がとても良いところなので、
いい時間が流れていたと聞きました。
ラフィアのブローチを既に作った方が、出来るはずなのに来てくださったり、
雨の予報が、雨でなかったり、
蛸さんの方でご用意いただいたご飯が、想像以上のボリュームだったり、
なんだか銅が金で返ってきた感じだったようです。
そんないい空気が遠くにいても伝わってきて、私もいい日でした。




手を動かすことが好きという参加者の皆さんでした。
ご参加いただき、ありがとうございました。
ラフィアは手間は掛かります、その分道のりが長い時もあるかもしれませんが、
頂上に登ったときに、汗がすぐ乾くくらいの、
達成感と満足感が得られると思ってます。
一年中、ラフィアをお薦めしていますが、
これからの季節はラフィアが一番輝く時です。
ぜひ続きも楽しんでください。

真鶴に行くと、とっても気持ちが落ち着きます。
同時に、なぜか頭の中で昭和歌謡メドレーが流れ出します。
普段、詩なんて書かないのに、詩が浮かび、ノートを広げます。
真鶴に行った後は、なんだかずっと空元気。
なんなんでしょう。
真鶴は、生まれ育った場所というわけではないのですが、
マッチを擦って浮かび上がるのは、
忘れかけていた昔むかしの思い出だったりします。

ああ舞鶴ね。という方がいらっしゃいますが、真鶴です。
ああ静岡ね。という方がいらっしゃいますが、神奈川県です。
ぜひ一度。