2014-09-03

店内にある糸や生地はこれまで素材としての販売が主でしたが、
もう一歩進んで、作るきっかけのようなものをご提案できたらと
今年から始めたキット制作も、少ーしずつ増えて、
編み物、刺繍、と全部で7種類になりました。

こうでもないああでもないと言いながら、
何度も何度も試作をして、なんとなくやっていることを
定規で計って数字を出したり、素材の量を計って、
歩いてきた道をゆっくり戻るように、作り方を文章に書き出してみる。
あとはひとり工場みたいにセットを組む。という、
地道の作業の末にできたキットが誰かの手に渡って、
作りました!と見せてくださる時は、とても嬉しい瞬間です。

そんなキット制作の仲間に、洋裁、編み物、はたまた料理も大の得意という、
まさに女性の鏡のような、おおくぼはるえさんが加わりました。
こういうキットがあったらいいなというアイデアを
これからもひとつひとつ形にしていきたいと思っています。



先日の布博からご紹介している、かぎ編みで作るバッグとポーチは、
おおくぼさんデザインのもの。
バッグは小さいサイズと、もっと小さいサイズの2種類。
こま編みの裏地が織り物のような風合いになるところが
面白いことを活かして、裏を表にしたデザイン。
減し目の部分が目立たないよう、脇にくるように設定してあります。

写真はコルトレイクリネンの糸で作ったサンプルです。
左のピンクの方はコルトレイクリネンに加え、
段染めのネップヤーンを混ぜて2本取りで編んでいます。
写真では色味が分かり難いのですが、
ただのいちご味じゃなくって、いちごの果肉入りいちご味みたいな感じで、
さりげなくも印象に残る味。この組み合わせはとてもおすすめです。



もう一つはこま編みとうね編みを組み合わせたポーチ。
ポーチの本体表、裏、ふたと、
部分によって編む方向を変えていますが、
基本的にはこま編みとうね編みなので、
じっくり取り組んでいただければ、初心者の方でもできます。
うね編みは奥行きがでる為、
一色で編んでも立体的な色の変化が楽しめます。

私も今、おおくぼさんの作り方レシピを見ながら、
別の糸で編んでいます。手書きのレシピは、
遠くに住む近しい友人からの手紙のよう。
編みながら、ゆっくり文章を読んでいるような気持ちになります。

形は同じでも、糸を変えるとがらりと印象が変わります。
店内ではお好きな糸を選んでいただき、
その場でキットを組むこともできますので、
お気軽にご相談ください。


・・・と、宣伝した後で大変失礼いたしますが、
先にもお知らせした通り、
明日9/4(木)は臨時でお休みをいただきます。
宜しくお願いいたします。