2014-07-18


店内では寺村サチコさんのアクセサリーをご紹介しています。
テキスタイルを学んでいた大学時代から大判の作品を多数制作。
結婚を機に群馬県に移り、県の特色ともなっている絹の出会いを機に、
絹を用いた作品づくりに取り組まれています。

海の底にいる生物や、森の奥に潜む動物は、
きれいな肌を見せた後、何かを強く惹きつける為に
一瞬にして姿を変化させます。寺村さんの作るものにも、
生き物に通じる瞬間的な衝動が走っています。
シルクの生地を塩縮加工をした上に、
絞り染めと型染め、時には発砲プリントを施しで生まれる色と形は、
シルクの持つ繊細な印象を、あえて真逆に運びだすような独特の質感。
触れてみると、視覚で捉えた先入観を裏切られます。
とても一枚の布の表現とは思えません。

学生時代から、女性の美しさの裏側にある醜さを表現したいと
テーマにされている寺村さんは、個展の度にいつも新たな挑戦をされていて、
布の持つ可能性をこれからもさらに広げて見せてくれることと思います。

光を取り入れて透き通る軽やかな質感は、今の季節にもぴったりです。
一点ものの作品・オブジェとも言えるアクセサリー。
ぜひ店頭でご覧ください。