2016-03-31



手作業から生まれる独特の布の表情を心に留めて、
自身のpot and teaの洋服をデザインする松井翠さんの
展示を、4月15日(金)より行います。

刺繍やアップリケなど、いろいろな色と形を繋いだ布を用いたり、
洋服に取りかかる前の松井さんのそういった布づくりに、
以前から興味を持っていました。
手作業ゆえ一つ一つ仕上がりの異なる布は、
洋服にするには、型数を絞らないとなりませんし、
デザインとして考えなければいけない部分もあると思います。
いやいや、でも松井さんには、
そんな枠に収まりきれない川が流れている気がして、
その川で泳いでみたら、なんだか楽しそうな予感がして、
こういった機会をいただきました。

自由に生地を組み合わせ、手作業で縫い繋げた、
色とりどりのパッチワーク作品をご紹介します。
こうした布遊びから、洋服やバックに展開されているわけで、
言うなれば、pot and teaの出発点のようなものです。
布の状態でのご紹介ですので、
その後は飾ったり、置いたり、何かに仕立てたり、仕立てなかったり、
皆さんのお手元で育っていく布になるのだと思います。
例えるならば、半解凍製品です。(とはいえ、立派な作品です!)
半解凍は自由です。
出来ているような、まだ出来ていないような、
先があるのか、行き止まりなのか、どうなのか、
考える余白があることで、可能性も広がります。
ぜひひとつひとつの布の前で気持ちを泳がせてください。

期間中4月22日(金)と29日(金祝)には、
ミシンときどき手仕事の、楽しいワークショップを開催します。
家庭科の先生を為されていたこともある松井さんにも、
久々に先生になってもらいます!

hand and stitch
pot and tea
2016.4.15(金)-29(金・祝)火曜 水曜 休み
11:00-18:00