2010-11-14

糸がくるくると巻かれて立つ姿は見ているだけで楽しい。
日に日に寒くなってきたせいもあって、最近、糸を買われるお客さまが増えてきました。
秋冬の糸は、夏の糸に比べると表情の濃いものが多く、編むとまた違った密な質感となり、出来上がりが待ち遠しくなります。
いま少し編んでいるものがあって、完成したらこっそりとお店にだしてみようかな、なんて思いながら、編み物をしていたある日、以前も来てくださった、私の母親くらいの年齢のあるお客さまから、手編みのバッグを編んでほしいと言われました。
長年使われていた手編みのバッグがそろそろ寿命で、新しいものを探していたのだそう。そのバッグを見せて頂くと、とても大切に使われていた様子が、見てとるようにわかりました。
そして、ここにある糸の中でお好きな色を選んで頂き、何本か混ぜた糸でバッグを作らせて頂くことになりました。
期限は来年の夏。

鎌倉の美味しい苺大福、と雑誌で紹介されていたのをみてから、ずーっと気になっていた苺大福。
でもその時は夏で、11月になったら販売されるらしいという噂を聞いていたのですが、先日、あるお客さまからその苺大福を頂き、はっとしました。
ということは、もう11月なんだ。毎日日付を書いているはずなのに、11月なんて遠いなあなんて思っていたのに、この苺大福がやってきて、11月なんだとようやく認識した気がします。
夏が長かったせいか、季節とカレンダーと体のバランスがきれいな三角形になりません。
でもきっと、手編みのバッグが形になる頃はきっとまた暑い夏。せっせと編み物がんばります。

そして、苺大福はほんとうにほんとうに美味しかったです!