2011-08-19

先日、青森を訪れた際、前田セツさんのこぎん研究会にお邪魔しました。
これまで小銭入れや名刺入れを分けていただいていたのですが、さらに今回はあけびに包まれた針山をお願いして帰ってきました。そして、早くも届きました。
かごなどにも多く使用されるあけび。雪が降る前にあけびのつるを採取し、冬季の間は乾燥させて、作業前にはしばらく水に浸してから使用するなど、季節を超えた長い時間と工程を経て全て手作業で制作されています。
機械的なものは、まだ完成したばかりの真新しい新品の状態が一番最良の時とも言えるように思います。(一部)。でも、このように人の手で作り上げられたものは、使い込むことにより、さらに人肌に寄り添うようになり、結果、長く使うものに、ずっと側に置いておきたくなるものになるのではないかと思っています。
右上より時計回りに、フクベ(ひょうたん)、テコナ(ちょうちょ)、コマクラ刺し(木枕)、ダンブリコ(とんぼ)の文様です。