2010-09-03


                                                (のぞきみみ/ウール糸、綿糸、ポリエステルミシン糸)




9/10より、PANTALOONと、造形作家・曽田朋子さんによるプロダクト「SEAM!」の展示会を行います。曽田さんは、大阪を拠点にこれまでも糸の立体作品を制作され、ギャラリーなどで個展を開かれてきました。
硬くもなく、柔らかくもなく、でも手に馴染むこの質感を追求した結果、糸とミシンを使用して作り上げる手法に出会いました。

全部、糸だけで作られているということを間近でご覧頂く為、
今日は曽田さんの作業風景を少し。
5本の糸をミシンで1本にまとめて、糸を作り、
それをミシンで円状に縫い固めていきます。
曽田さんのミシンは作業しやすいように特別に改造してあります。


「のぞきあな」や「のぞきみみ」など、体に関わるかたち、
「スープの表面」という名付けられた作品は、まばたきの間に過ぎ去ってしまうような出来事のよう。

作品は常に途中であるという、曽田さん。
曽田さんの作品は、近付いてみて、初めてよく分かることのような、
一度通り過ぎたのに、また振り返ってしまうような二度見する感覚に似ています。


ただの面ではなく、多方向にミシンが走った、密集した糸は、足跡であったり、時間であったり、過去であったり、その「時」を想像させられます。

期間中、SEAM!のプロダクトと合わせて、曽田さんの作品もご覧頂けます。

「SEAM!」糸のかたち/PANTALOON + TOMOKO SODA
2010.9.10(金)- 26(日)*13(日)休