2016-04-16


pot and tea 「hand and stitch 」二日目。
今回の展示では、松井さんの手作業で作る布と、
自身のブランド・pot and teaという二本柱が軸となっています。
pot and teaの洋服の中でも、手刺繍を施したクラフト感の詰まったもの、
無地一色の布に細工を施したドレスラインとでも云うべきもの、
ひとつの根っこから、いくつかの芽が生まれているように思います。

ざっくり言うならば、ドレスラインの方に入るのかな、と思っている、
今期の新作のプリーツブラウスです。
ドミノ倒しのリズムで、勢いよく首元を一周ぐるりと回ったら、
それはそれは素敵なネックレスに変身です。
見た目では少し前衛的な印象なのですが、
いやいや着てみると、そんなことないのです。
(そういう変化が洋服の楽しいところです。)
揃っているようで、よく見るとランダムな布の操作。
その微妙なバランスがきつくなりすぎず、
首元にさりげない華やかさを与えてくれます。
夕方になると光と影がきれいに浮かび上がります。


何かをひらめいたり、思い出したり、発見があったり、
今日も松井さんの作品の前で、お客様がふと立ち止まる場面が何度もありました。
お越しくださいました皆様、ありがとうございました。